ドライブスルー式発熱検査外来の開設について

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今日まで当院では新型コロナウィルス(Covit-19)感染症疑い患者に対して早期診断の必要性から、PCR検査を主体として遠隔外来を駆使して対応をしてきました。しかしさらに皆様ご存じの通り、秋頃から流行することが予想されるインフルエンザと新型コロナ感染症患者の同時流行が予想されるこの冬、両感染症を同時に検査する必要性がでてまいりました。そこで当院では101日より発熱検査外来を設置してインフルエンザの迅速抗原検査と新型コロナのPCR検査の同時実施ができるようにしました。私個人の思い付きで建物外にキャンピングカーを設置してドライブスルー方で検体採取を行いますので、通常当院を利用される患者様と交差することはありませんし、個人情報や守秘義務の徹底にもつながります。完全予約制とはなりますが高感度インフルエンザ抗原検査は15分程度、PCR検査も院内で実施可能あることから最短で1時間、遅くても当日中に結果をだすことが可能です。アマビエ祈願は勿論のこと、新型コロナ対策の為に当院として何ができるかを考えた責務としてこのようなシステムを導入しました。地域医療の礎としてこれからも皆様が安心して健康的な生活が送れるよう努力してまいります。                        追伸です、日にできる検査数には限りがあります。また、PCR検査が陽性と判明した場合は保健所の指導に従って治療あるいは療養していただくことになります。特効薬の早期登場を待ちましょう。

新型コロナ(COVIT-19)感染症に関する思い

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世界中で今世紀初めての危機が訪れました。令和時代になって早々、疫病が世界を破滅の危機に追いやる事態になるとは誰が予測したでしょうか。しかし、日本の妖怪アマビエは予想していたのですね。豊作・豊漁だけでなく疫病の予言者として言い伝えられてきたアマビエは疫病がはやったら私の姿を書き写した絵を人々に早々に見せよとのお告げを受け海に潜っていったと言い伝えられています。この教えを信じ、皆様に描いて頂いた沢山のアマビエを飾ってみました。入院中の患者さんの各部屋にも飾ってあります。当院は新型コロナ感染症を院内に絶対に持ち込まないことを旗印に掲げ4月上旬から厳格な感染対策を行ってきました。入来者全員の体温測定は当然のこと、発熱者に対してはいかなる場合でも別棟に誘導し、職員は防護服を着用しての対応を徹底しました。入院している患者さんのご家族には基本的に面会謝絶となったことで大変なご迷惑とご心配をおかけしましたが、早々に携帯電話による動画システムを使用した面会を導入し、少しでも皆様の不安を取り除けるように努めました。突然降って湧いたような医療従事者に感謝などという世間からのエールに対し、コロナ感染患者を受け入れられない当院としては気恥ずかしい気持ちはあるのですが、当院を利用されている患者さんの多くが易感染症の高齢者であり、絶対に移すわけにはいかないのです。皆様には何卒ご理解願いたいと思います。幸いなことに当院では医療用マスクやガウン、消毒液に困窮することはなかったのですが、想定以上に長期化した場合はどうなるのか、残り少ない医療資源をみながら不安な日々を過ごしました。全国の緊急事態宣言が解除になっている5月末日、コロナ感染との闘いはまだまだ続きますが、地域の皆様が安心して健康に暮らせますよう職員一丸となって感染対策に取り組んでまいりますのでご安心ください。

 令和2年5月31日

 

水戸の秋祭り「吉田神社秋季例大祭」を身近に感じて

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今年になって天皇陛下「即位の礼」の儀式が伝統に乗っ取って厳かに行われています。昨日は国内外の代表を招いての「即位礼正殿の儀」が皇居で盛大に行われました、平成天皇即位の際には激動の昭和時代とともに過ごされた昭和天皇崩御へのショックが大きく、決して国全体が祝福するような雰囲気ではなかったと記憶しています。昨日ばかりは日本人に生まれたことを心から誇りに思った一日でした。

ラグビーワールドカップでの日本の活躍も興奮気味だったので尚更かな?

 さて話は変わって先日の台風19号において全国的に大きな被害を受けましたが、水戸市内も大変大きな傷跡を残すこととなりました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご再建を祈るばかりです。そんな憂鬱な気分を奮いただせるように私の水戸下市地区では10/18-20まで常陸第三宮吉田神社秋季祭礼「水戸の秋祭り」が開催されました。このお祭りは水戸市指定無形民俗文化財となっている伝統あるお祭りなのです。この日ばかりは下市地区全体の雰囲気が一変して皆がソワソワしている雰囲気が伝わってきます。一年間かけて準備し盛り上げていただいている神輿舞台そして奏手さんや踊り手さん、素晴らしすぎて感謝の言葉を選ぶのが難しいです。ハミングロードが歩行者天国となって多くの屋台が立ち並び、大勢の通行人が肩をぶつけ合いながら歩く混雑ぶりは50年前に自分が幼少時代に通った下市商店街を思い起こさせてくれて本当に感慨深かったです。こんなノスタルジーな気分に浸りながら呑む大人の宴はまた格別でした。

 

最近、外来の患者さんに「先生、ブログの更新がないですね」と言われること度々で、反省しての投稿でした。乱筆乱文ご容赦ください。

令和時代に向けて

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今日は平成31430日、平成最後の日にこのブログを書いています。「即位礼正殿の儀」に合わせて世間は10連休、日本全体が祝賀ムードに包まれています。自分も改めて天皇とともに日本人に生まれてよかったと感じている次第です。世間は10連休ですが、急変患者が待ったなしで来る外来と多くの入院患者を抱えている当方のような病院では連休というわけにもいきません。スタッフの理解を得て例年通りの4/30-5/2は通常通りの診療を行うことにしました。昭和52年に開業してからというもの昭和・平成・令和と三時代に渡ってこの地で医療を続けていくことの責任を感じながら将来を見据えあらゆる困難に立ち向かって行く所存です。今後も皆様のご健康を一途に祈念しながら誠心誠意の診療を行っていきますので何卒宜しくお願いいたします。

さて、病棟に回診に行ってきます。

藤井ケイイチwith friendsのライブに行ってきました

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71日県民文化センターで開催されたシンガーソングライター・藤井ケイイチさんのコンサートに行ってきました。二年前に初めてのソロコンサートを控えた1か月前に自動車事故で生死を彷徨う重体に陥り中止となったことから、"二年越しの約束"復活コンサートとなりました。ケイイチさんは無事になんとか命は助かりましたが交通事故によるび漫性性脳軸索損傷(高エネルギー外傷)から高次機能障害という後遺症が残ってしましました。

少し説明をしますと、高次脳機能障害という病気は大脳皮質の広範因なダメージによる障害、例えば言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に起こる障害をいいますが、身体的に麻痺症状等は見当たらないことから一見、第三者には気づかれないことから目に見えない障害とも言われており、全国的には50万人を超える患者がいると言われています。

ケイイチさんの場合は記憶障害として病気前に自ら作った歌や曲は覚えていないし、シンガーソングライターとして歌っていたことすら記憶にないと言っていました。情緒障害から自分では抑えられない感情の起伏で過剰な行動をしてしまうこともあるようです。

当院に入院してケイイチさんのリハビリ計画を立てた折、当院スタッフとご家族そしてお仲間と相談して音楽リハビリというのはどうかと発案実行に移しました。当院としても初めてのことなので戸惑うことも多かったのですが、音楽を聴いた瞬間から本人の表情が別人となって目が輝きはじめ、いきなり今まで聞いたこともない美しい歌声を放った時にはその場にいたリハビリスタッフの心配は取り越し苦労であったことを悟ったと聞きます。当院で患者さんやスタッフを集めてのミニコンサート(退院祝いコンサート)を開催しましたが回復への手ごたえを確信しました。

さて、コンサートでは仲間のAyaka Rosy MutoyatoRazorbAckの華やかそしてソウルフルな歌の数々と"すいたんすいこう"の熟練の域に達した漫才の疲労で盛り上がった後の、藤井ケイイチwith Friendsのコンサートは自分が想定した通りのいやそれ以上の歌声を披露してくださいました。「星屑の観覧車」には泣かされました。超ローカル「ハミングロード」も有難うございました。なぜか自分も参加したような初めての感覚のコンサートに酔いしれて帰途につきましたがなぜか興奮して眠れない夜となりました。

嚥下障害(のみこみ障害)外来について

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平成23年の日本人の死因は1位が悪性新生物、2位心疾患、3位肺炎と肺炎が第3位に浮上しています。脳卒中などはそれより低いということになります。そして高齢者の肺炎の原因のほとんどが誤嚥による肺炎だと言われています。皆様の中に最近は「食事中やむせやすくなった」とか、「食後や夜間に咳の回数が増えた」「唾液にむせて声がかすれる」などの症状がある方はいませんか?自分の知らない誤嚥を起こしている可能性があります。

ご存じの方も多いと思いますが、嚥下とは食べ物を口腔から胃まで飲み込むことをいいます。その過程は脳での認知機能、歯や舌を介しての口腔期さらには咽頭期、食道期と至りますがどの部分が障害されても嚥下が困難になり誤嚥をひきおこす原因となります。また、どの部分だけの障害とはっきり分けられず、全体の過程が障害されていることもありプロセスモデルと呼ばれています。

さて、当院ではこれらの嚥下障害による肺炎の予防や治療を目的として、実際に食事を食べている状態を内視鏡やレントゲンで観察する嚥下機能検査を導入しています。5年前から始めた外来ですが現在では入院中の患者を含めて年間240症例を超えています。このうちほとんどが嚥下造影検査(VF)と言ってレントゲン透視下で行う検査ですが、色々な形態の食事を食べていただく様子を観察することで嚥下障害の原因の特定だけでなく、その結果からどうしたら継続して食事を楽しめるかについて、医師としての観点からだけではなく看護師、言語聴覚士そして管理栄養士らとチームを組んで検討します。そしてその内容を患者さん本人だけでなくサポートしているご家族さん達に十分に説明しお話する機会を設けました。実例を幾つかあげていきますと、これまでご飯を食べる度にむせ発熱を繰り返していた患者さんでしたが一口一口の合間にお水を飲んで頂くようにお願いしただけですっかり熱も出さなくなりました。他院で入院中からどろどろの御粥しか食べてはいけないと言われていた患者さんが検査の結果からお米をむしろ硬くして7分粥にしたことで嚥下がよくなり元気になったケース。さらに食べる時に姿勢を少し工夫しただけで食べられるようになったこともありました。画像を見ながらお話できるので皆様分かりやすいと評判です。

今日は嚥下障害外来についてのご紹介させて頂きました、私も最近になって食事中にむせることが多くなり、姿勢を正して一口一口味わって食べることにしていますが、私の毎朝のご馳走である納豆卵ご飯ではついかき込んでしまいますね。

レイクヒルひぬま 第18回納涼祭に参加して

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今年も当病院併設の(老健)第18回レイクヒルひぬまの納涼祭に参加してきました。

8201420分大杉太古おはやし保存会による呼び込み太鼓から始まる。会場は入所者様だけでなくそのご家族様で満杯の状態、模擬店では運営スタッフがお好み焼や焼きそば、かき氷等を作り、子供達は駄菓子やで輪投げ・ヨーヨー釣りなどを楽しみながら開会を待っている。1430分開宴、華麗ながらいなせな下石崎音頭保存会のご婦人方による舞そして太鼓に併せた水戸盆歌の踊りを披露。待っました小浦あんばの会、一度観たら癖になるストーリー性のある伝統のある踊り、会場にはおかめや獅子舞達が練り歩き会場の興奮が一気にあがった。ちりから音頭で小休止、初めて観たけど難しい踊りで簡単には修得できないな。さてフィナーレは入所者様含めた参加者全員で輪になっての盆踊りが続いた。普段は大人しそうなおばあちゃんだけど、車椅子から落ちそうなくらいに楽しそうに踊る姿にはスタッフもびっくり。1600分盛大な拍手で閉会した。

楽しかったなー。地域ぐるみで支えられている一体感に改めて感動して帰途につきました。各関係者の方々には感謝しきれない思いばかりですが、言葉にできない思いを必ずや日常の診療に形にて表していこうと強く思いました。来年も夏祭り楽しみにしています。

平成29年の新春のお慶び申し上げます

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新春を迎えお慶び申し上げます。

 私事ですが、今年は数年ぶりにゆったりと正月を迎えることができまして正月3日間は散歩兼ねての連日の神社参り、いつか読もうと思って積んでいた書籍を一気に読みほすなどしてすっかり英気を養うことができました。仕事初めの今日改めて思うのは、松下幸之助さん(現パナソニック創業者)が自分の仕事について「私たちの仕事は世の中に必要なればこそ成り立つので、世の中の人々が求めているのでなければ、その仕事は成り立つものではない」「大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。世の中の求めに精一杯こたえることである。おたがいに自分の仕事の意義を忘れたくないものである。」と語った言葉です。現在の医療は施設癌拠点施設・超急性期医療病院・一般的な病気を治療する病院・回復リハビリや療養が必要な患者を引き受ける施設と大まかに分けられますが、これらの施設同士は横で繋がり最終的には円で結ばれます。最近では患者の命を優先とした救急ピラミッドというような上下関係さえも崩壊していますしね。さて当方、丹野病院も地域に根ざして約40年、患者さんに求められて愛されたからこそ今日があるものだと思います。私の今年の抱負というか永遠に続く抱負は"自分達にしかできない患者に必要不可欠な医療に取り組み、常に向上していくこと"です。そうそう誠実かつ謙虚に、そして熱心に。

 さて、平成29年も皆様宜しくお願いしたします。

 平成29年1月4日  

 当院では約10年前から睡眠障害外来を設けて診療を行ってまいりましたが、今年度新たに睡眠脳波室を開設しました。寝ている間のいびきや呼吸が止まってしまうことによる昼間の眠気、いわゆる睡眠時無呼吸症候群はたびたび世間で注目されることから有名ですよね。当院でもその診断や診療に力を注いてきました。その精密な確定診断には睡眠時ポリソムノグラフィー(PSG)という脳波・呼吸・筋電図等を同時に観察する検査が不可欠なのですが、検査技師の情熱によって県央地区として早々に導入でき地域医療の貢献できたことは素晴らしいことだと自負しております。しかし長年、睡眠障害について診療してくると睡眠時無呼吸症候群では説明できない極度な昼間の眠気を患っている患者さんに度々遭遇してきました。会議中だけにあらず、作業中や面と向かって他人と会話していても突然のように脱力して眠ってしまうらしく、会社を追われ職を転々として閉じこもって生活せざるを得ないケースも多くあるようです。睡眠時無呼吸症候群を除外して中枢性過眠症と呼ばれていますが、その代表的な病気がご存じの方も多いナルコレプシーです。ナルコレプシーの病態はヒステリーなどの精神疾患やてんかん発作などの鑑別が困難であることから、長年にわたり原因不明のまま放置されることも多くありました。しかし近年は、睡眠障害国際分類やその診断基準が明確にされたことで比較的容易に診断できるようになりました。そこで不可欠なのが反復睡眠潜時検査(MSLT)です。日中に繰り返し約5回の短時間の睡眠をとっていただき、その際の脳波・筋電図等を観察するというものですが、検査技師の高度なスキルと労力が必要なことから嫌厭する医療機関が多いのが現状です。そこで当院ではMSLTを積極的に施行できるように専用の睡眠脳波室を開設し、睡眠障害に悩む患者にさらにお役にたてるようになりましたのでここにご報告いたします。ナルコレプシーの日本人の有病率は700人に1名と世界的にみて最も高く、欧米人に比べて約3倍の頻度といわれています。発症年齢は1020歳台が多いとのことですが、不顕性で気づかずに生活されている方も多いようです。学生時分に授業中必ず寝ていて怒られる同級生いましたよね、この状況でよく眠れるなーなんてある意味感心していたこともありました。もしかするとナルコレプシーだったのかもしれませんね。あっ、僕もその一人でしたが、これは生活リズムの乱れによるものなのでナルコレプシーではありません(寝る子レプシー?)。

 

追伸;過眠症の原因はナルコレプシーだけではなく、特発性過眠症や遺伝的要素 他などもありますが割愛させて頂きます。

亡き父への想い

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当院の創始者である父親が1027日午前057分に他界した(享年85歳)。最期の入院となるまで医師として病院に通い続け、最期までいつもと変わらずに冗談をおり混ぜながらの笑いが絶えない外来診療スタイルは、さっきまで座っているのが精一杯の病人にはとても見えなかった。スタッフからは父親には老いるというアポトーシスとは無縁の存在に思えたらしい(笑)。四十九日が過ぎがた今日、思い出すのは父親の威風堂々とした存在感と怒鳴り声。まさに瑞宝章の勲章に値する医者だったのだと思います。お世話になりました患者様、各関係者の方々にはお礼の言葉も見当たりません。残念なことに自分にはその遺伝子の片鱗は引き継がれることはありませんでしたが、私も自分なりの医者としての人生を邁進頑張っていく所存です。皆様のご指導ご鞭撻をこれまで以上に賜りますよう心からお願い致します。

 

平成2712月末日