地域医療に密着して、
信頼され愛される病院を
目指します。

トップページ > 睡眠障害外来のページ

今日は24/11/24(日曜日)


現在休診情報はありません

都合により急遽休診となる場合があります。
事前にお電話でご確認ください。

睡眠障害外来からのお知らせ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは



SAS(Sleep Apnea Syndrome)とは睡眠時無呼吸症候群のことで、睡眠中に呼吸が止まったり、浅く・弱くなったりすることで様々な日常生活に障がいを引き起こす疾患です。
また、最近ではこのSASが循環器疾患と深い関わりがあることが明らかになっています。
SASの多くが閉鎖型睡眠時無呼吸症候群(Obstrutive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)と呼ばれるもので、上気道(空気の通り道)が何らかの原因で塞がる、または部分的に狭くなることで起こります。

なぜSASになるのですか?

睡眠中に上気道が塞がれてしまう原因は幾つか考えられます。

  • 肥満のために首が太く、気道を塞いでしまう。
  • 舌が大きく、喉を塞いでしまう。
  • 軟口蓋と呼ばれる鼻と喉の境の部分が垂れ下がる
  • 顎が小さいため、気道の断面積がもともと小さい
  • 鼻の空気の通り道が曲がっている。
  • 扁桃が大きかったり、アデノイド(咽頭扁桃)がある。
  • 寝ているときに喉が塞がりやすい体質
  • 花粉症やアレルギーなどで、鼻が詰まりやすい。
  • アルコールの摂取により筋肉が緩んで喉が塞がりやすくなる。

一般的にはSASは肥満の方の病気と思われがちですが、日本人のように顎が小さい場合は必ずしも肥満が原因でなく気道が塞がれてしまうことがあります。

SASを疑われる症状

以下の症状が見られるときはSASであることが疑われます。
おかしいな…と思ったらすぐに専門医で受診されることをお勧めします。

  • いびきをかく
  • 寝汗をかく、寝相が悪い、何度もトイレに起きる
  • 倦怠感があり、頭が重い
  • 日中やたらと眠い

SASの検査方法

SASかどうかを判定する検査の方法にはいくつかあります。

  • 問診・ESSテスト

問診やESSテストを行い、まずは簡単に昼間の眠気を評価します。

  • スクリーニング検査(SpO2モニター検査)

問診やESSによりSASの疑いがある場合に実施します。
指にセンサーを装着し、就寝してデータを計測、後日データを医師が解析します。

  • 携帯型モニター検査

自宅で携帯型ポリグラフ法を用い、睡眠の状態を検査する方法です。
検査の翌日、病院に携帯型睡眠ポリグラフを返却し、検査記録データを医師がコンピューターで解析します。

  • ポリソムノグラフィー(PSG)検査

睡眠時無呼吸検査(睡眠ポリソムノグラフィー検査)は1泊2日の入院で行う検査方法で、眠っている間の睡眠の状態を詳しく調べる方法です。
※当院ではこのPSG検査をお勧めしています。 ※この検査には健康保険が適用されます。

治療方法について

内科医師、耳鼻咽喉科医師、歯科口腔外科医師が各種検査を総合し、ライフスタイルやご希望も取り入れて治療法を選択します。

  • CPAP(シーパップ)療法

睡眠時無呼吸症候群の治療法の中で最も有効性が高く、安全かつ確実な方法です。睡眠中に鼻マスクから空気が一定圧で送り込まれ、睡眠中に緩んだ喉の筋肉によって喉が塞がってしまうのを防ぎます。
送られてくるのは酸素ではなく空気です。
※毎週土曜日の午前中にシーパップ療法を行っております。(予約制)

  • 歯科装具(マウスピース)

無呼吸症の方に適応される歯科装具(マウスピース)は一般的に歯軋り防止用やスポーツ選手が使用されているものと異なり、下あごを前方に数ミリ突き出して嚙合わせるようにしたものです。

  • 耳鼻科手術

無呼吸の責任部位が明確な場合に適応します。
小児の睡眠時無呼吸症候群の大半は扁桃肥大が原因であるので、扁桃摘出手術が有効となります。
成人の場合は責任部位の特定が難しいため、手術適応には慎重な判断が必要です。

  • 生活習慣改善

多くの方が肥満傾向ですので、食事、アルコール、喫煙などの見直しが必要です。
特にアルコールと体重増加はいびき、無呼吸を大幅に悪化させます。
禁煙をお勧めします。

SASは放置しておくと高血圧や脳卒中など循環器系の思わぬ合併症を引き起こす病気です。
「おかしいな」と思ったら迷わず専門医にご相談ください。

ナルコレプシーを代表とする中枢性睡眠障害



昨晩良く寝たはずなのに、授業中や就業中の異常な眠気に悩まされていませんか?睡眠不足や不規則な生活リズムでなくても、昼間に異常な眠気が生じるときは「中枢性過眠症」と呼ばれる病気かもしれません。一般的に思春期に多く発病すると言われておりますが、成人になってから就業中や運転中の異常な眠気が問題となる場合もあります。中枢性過眠症の代表的なものとしてナルコレプシーと呼ばれる病気がありますが、必須の検査を受けないと確定診断が受けられません。当院では睡眠検査室を準備しており、反復睡眠潜時検査(Multiple Sleep Latency Test:MSLT)を受けることができます。類似疾患としては、特発過眠症がありますが、その判別も可能です。

 

交通・アクセス

【お車でお越しの方】

水戸ICから20分水戸南ICから6分

【電車でお越しの方】

JR常磐線水戸駅下車
水戸駅南口からタクシーで5分

【水戸駅からバスをご利用の方】

バスで水戸駅北口より約15分
茨城交通:ひぬま・明光中行き
関東鉄道:東部工業団地行き・けやき台団地行き
仲田バス停下車(丹野病院前下車)