新型コロナ(COVIT-19)感染症に関する思い

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世界中で今世紀初めての危機が訪れました。令和時代になって早々、疫病が世界を破滅の危機に追いやる事態になるとは誰が予測したでしょうか。しかし、日本の妖怪アマビエは予想していたのですね。豊作・豊漁だけでなく疫病の予言者として言い伝えられてきたアマビエは疫病がはやったら私の姿を書き写した絵を人々に早々に見せよとのお告げを受け海に潜っていったと言い伝えられています。この教えを信じ、皆様に描いて頂いた沢山のアマビエを飾ってみました。入院中の患者さんの各部屋にも飾ってあります。当院は新型コロナ感染症を院内に絶対に持ち込まないことを旗印に掲げ4月上旬から厳格な感染対策を行ってきました。入来者全員の体温測定は当然のこと、発熱者に対してはいかなる場合でも別棟に誘導し、職員は防護服を着用しての対応を徹底しました。入院している患者さんのご家族には基本的に面会謝絶となったことで大変なご迷惑とご心配をおかけしましたが、早々に携帯電話による動画システムを使用した面会を導入し、少しでも皆様の不安を取り除けるように努めました。突然降って湧いたような医療従事者に感謝などという世間からのエールに対し、コロナ感染患者を受け入れられない当院としては気恥ずかしい気持ちはあるのですが、当院を利用されている患者さんの多くが易感染症の高齢者であり、絶対に移すわけにはいかないのです。皆様には何卒ご理解願いたいと思います。幸いなことに当院では医療用マスクやガウン、消毒液に困窮することはなかったのですが、想定以上に長期化した場合はどうなるのか、残り少ない医療資源をみながら不安な日々を過ごしました。全国の緊急事態宣言が解除になっている5月末日、コロナ感染との闘いはまだまだ続きますが、地域の皆様が安心して健康に暮らせますよう職員一丸となって感染対策に取り組んでまいりますのでご安心ください。

 令和2年5月31日