藤井ケイイチwith friendsのライブに行ってきました

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71日県民文化センターで開催されたシンガーソングライター・藤井ケイイチさんのコンサートに行ってきました。二年前に初めてのソロコンサートを控えた1か月前に自動車事故で生死を彷徨う重体に陥り中止となったことから、"二年越しの約束"復活コンサートとなりました。ケイイチさんは無事になんとか命は助かりましたが交通事故によるび漫性性脳軸索損傷(高エネルギー外傷)から高次機能障害という後遺症が残ってしましました。

少し説明をしますと、高次脳機能障害という病気は大脳皮質の広範因なダメージによる障害、例えば言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に起こる障害をいいますが、身体的に麻痺症状等は見当たらないことから一見、第三者には気づかれないことから目に見えない障害とも言われており、全国的には50万人を超える患者がいると言われています。

ケイイチさんの場合は記憶障害として病気前に自ら作った歌や曲は覚えていないし、シンガーソングライターとして歌っていたことすら記憶にないと言っていました。情緒障害から自分では抑えられない感情の起伏で過剰な行動をしてしまうこともあるようです。

当院に入院してケイイチさんのリハビリ計画を立てた折、当院スタッフとご家族そしてお仲間と相談して音楽リハビリというのはどうかと発案実行に移しました。当院としても初めてのことなので戸惑うことも多かったのですが、音楽を聴いた瞬間から本人の表情が別人となって目が輝きはじめ、いきなり今まで聞いたこともない美しい歌声を放った時にはその場にいたリハビリスタッフの心配は取り越し苦労であったことを悟ったと聞きます。当院で患者さんやスタッフを集めてのミニコンサート(退院祝いコンサート)を開催しましたが回復への手ごたえを確信しました。

さて、コンサートでは仲間のAyaka Rosy MutoyatoRazorbAckの華やかそしてソウルフルな歌の数々と"すいたんすいこう"の熟練の域に達した漫才の疲労で盛り上がった後の、藤井ケイイチwith Friendsのコンサートは自分が想定した通りのいやそれ以上の歌声を披露してくださいました。「星屑の観覧車」には泣かされました。超ローカル「ハミングロード」も有難うございました。なぜか自分も参加したような初めての感覚のコンサートに酔いしれて帰途につきましたがなぜか興奮して眠れない夜となりました。